国立民族学博物館(みんぱく)は、創設37年をむかえます。2009年4月に第5代館長に就任してからの国際的なかかわりを、学術協定と外国からのゲストに焦点をあてて「館長だより」としてお知らせします。なお、本欄の国際シンポジウムの詳細は、みんぱくホームページをご覧下さい。 みんぱくホームページ http://www.minpaku.ac.jp |
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2010年 05月 17日
中世の町並みを残した美しい旧市街に建つエディンバラ大学の法学部校舎で5月17日に副学長Stephen Hillier教授と調印式を行った。この協定は、4月からみんぱくに設置された人間文化機構地域研究推進事業「現代インド地域研究」の研究拠点と、エディンバラ大学の南インド研究センター・社会科学・政治科学院とが調査研究活動を発展させるために、教員の交流・共同研究等を推進することを目的としている。この研究を遂行するための覚書にはみんぱくの拠点代表・三尾稔准教授とエディンバラ大学の南アジア研究センター長の Roger Jeffery教授が署名した。この調印式に集まった、社会人類学、日本、中国、東南アジアなど研究者ら15名にたいし、みんぱく及び現代インド研究拠点の研究調査活動について三尾准教授がパワーポイントを使って紹介し、理解を深めてもらった。本協定に基づく調査研究の成果はもちろん、日本人研究者のこれまでの南アジア地域の研究成果もイギリスの出版社から刊行するなど、日本のインド研究の国際的な評価が得られることはまことに望ましいことである。
エディンバラのあとロンドンで、大英博物館副館長のAndrew Bernett教授とお会いし、市内に分散している700万点の収蔵品を博物館に集中させる将来構想をうかがった。新しい建物は地下・地上8階4万平方メートルとみんぱくの9割の広さがあり、1階の展示、上階の実験室・研究室、地下は収蔵スペース。総予算は、1・3億万ポンドで、財政難の政府でも3千万ポンド(40億円)の資金をだし、残りンの1万ポンド(約140億円)は寄付によるという。収蔵庫が満タンのみんぱくも同じ問題を抱えており、文化事業の中心を担う博物館に対する英国の政府と国民の関心と理解が広くて深いことに感服した。
by minpaku
| 2010-05-17 17:30
| 国際学術協定ほか
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